最新のアルバム「MY FOOT」を買ったのがほんの3日前。
さわおさんをPREDATORSの映像で見たことがあるだけで
pillowsはどんなスタイルのライブなのか予備知識ゼロ。
でもどのバンドにせよ何も知らない真っ白な状態で
ワンマンに参加する機会は滅多に無いと思ったので
敢てお友達の直前追加公演レポも読まずにZeppへ。

ロッキンTを着て行くわけにはいかないかなと、とりあえずテナーT着用で
出かけたので、まずは物販コーナーでpillowsTシャツを物色。
しまった!こんなに多種が出ているとは!!
どれが今ツアーの物かもわからず、でもあまり迷う時間も無いので
KISS(バンドね)メンバーをパロったような絵柄のかわいい黒Tを購入。
Zeppの外ロッカーは大嫌いなので中のを利用することにする。


開場。A100番台とまぁまぁ良番だったのでロッカー立寄り後もまだまだ前方は
ガラガラ。…考えたらべつに頑張って前に行く必要無いのに全く後方に目が行かず。
これはもう習性?(笑)
そのうえベースがサポートなのはわかっていたからセンターか右寄りに行くつもり
だったのに、目に入った4弦についつい吸い寄せられてしまい
気づけばベース側マイクの真ん前3列目。
この「ベース偏愛癖」はどうにかならないかしら…(苦笑)

ファン層はさすがに年齢若干高めな感じ。
でも同世代であるスピッツのファンとの決定的な違いは
「みんなスタンディング慣れしてそう」(笑)
それから男子率高し。
エルレ→「子供ばっかり」テナー→「カワイイ女子ばっかり」とはまったく違う雰囲気。
ZAZENファンに年齢層は近そうだけど、あのバンドのファンは結構クセ強そうな人が
多いからその辺は違うね(笑)

客電が落ちて開演。ミラーボールが回りだす。
ここからメンバー登場までがかなり長い。想像していたより 仰々しいオープニング
(ごめんなさい・笑)
「…サンシャイン…」とかいう歌詞のpillowsの曲が流れてメンバー登場。
この曲は本編ラストでやったのと同じっぽい。そういう「定番曲」なのかな?
「MY FOOT」の中のインスト曲「MARCH OF THE GOD」でスタート。
さわおさんは白地に黒or紺のラグラン七分袖Tに細身のジーパン。
細ーーーーーーーい!!!でもって髪サラッサラ!!
ストパー?縮毛矯正?そう疑いたくなるくらいホントにキレイな髪!!
シンペイちゃんもそうだけど、サラサラ髪のワイルド系男子ってステキ!

さわおさんは思ってたよりずっと若い!「若作り」じゃなくてホントに無理なく若い!
ホリエアツシみたいに控えめじゃない(笑)ジャンプも軽々と何度もやっていたしね。
ステージに立ついろんなバンドマンを見ていて、やっぱり年齢って首とか腕に
確実に出るもんなんだなーと己のことは棚に上げてしみじみ思っちゃってるんだけど
さわおさんは余程節制をして鍛え上げているのか
そんな風にはとても思えないから(笑)もともとの体質なのか
そういう「老けやすい」部分がすごく若い。
こんな人もいるんだねー!が率直な感想。

さわおさんはマサムネより一つ下なんだよね。
やってる音楽も演奏スタイルも全く違うけど
長く一つのバンドを続けてきたにも拘わらず鮮度の落ちない音と
自分自身を保ってきてる人が二人もいることを知ることが出来て嬉しい。
いろいろ励みになるよね、おばさんとしては(笑)

「MY FOOT」からの曲、知らない曲をいくつか続けた後の初めてのMC。
「はやりの音楽に左右されないロックミュージック好きがこんなにいて俺は嬉しい」
そんな感じの挨拶。場内歓声の後に大きな拍手。
うわー、雰囲気いいなー。

私はアルバム「MY FOOT」の1曲目、同タイトル曲を初めて聴いた時に
すぐ“光に群がってお揃いの夢を見ても 居心地悪いだけ”の歌詞が
引っ掛かって、何となく勝手にこれが今の音楽業界に対する
さわおさんの気持ちなのかなって思ったんだけど、
昨夜のライブで益々そういうふうに感じた。

スピッツもそうだけど、pillowsもまたいろんな波に飲み込まれそうになりながら
でも自分達の足元をしっかりと見て自分達のやりたい音楽を追いかけて
今日まで来たんだろな、と思う。
それまでの道程を知らなかったのは残念だけど、今ここでpillowsを聴けること
今日のライブに来ようと思ったこと、それをホントによかったなと思えた。

10年前にもうダメだと思ってた頃に作ったとか言っていた「ストレンジ カメレオン」
トリビュート盤では苦手なミスチルがやっているので殆ど聴いてない。
あぁ〜、本家本元が聴けてよかった!

それから一度聴いただけで好きになった「MY GIRL」「さよならユニバース」も
ステキだったなー。
「MY GIRL」は去ってから大切さに気づいた女の子を歌ったバラードで
すごく歌詞が直球。
“どこかで誰かと笑ってるのならそれでかまわない なんて思えない”
ここ好きーー!!
「さよならユニバース」も切ない曲。
えーーん!初めて歌を聴いたオトコに泣かされちゃったよ〜〜!

さわおさんはすごく「色っぽい」人だと思った。
その「色っぽい」は性的な魅力という意味ではなくて
なんとくいうかもっと精神的なもの。
「恋愛の歌」を歌ってても、すごく絵空事っぽい人っているでしょう。
“愛してる”とか“守ってあげる”とか言ってても全然気持ちが込められていない人。
誰?って言われてもパッと出てこないけど。
でもさわおさんが“誰の声も今は聞こえない”って歌うと、
本当に痛みとか切なさが伝わってきて胸が締め付けられるようになる。
「この人自身も“恋愛してる人”だからこんなふうに歌えるんだろうなー」と
思えてしまう。
“胸キュン”ですぜ♪

本編の構成は至ってシンプル。MCも少な目。
曲間に少しずつ休憩を入れて、知らなくても十分楽しめるナンバーを続けてくれた。
さわおさんのギターを弾きながら右手をくるくる回す仕草は「専売特許」?
肘の関節が外れてるみたいによく回って、面白くてめちゃくちゃかっこいい!
それにとにかくパワフルで最後までテンション下がらない!
本編最後の曲では左側に来てくれて、終わるまでずっとそこで弾いてくれたのが
嬉しかったー!
ギターの先端を何とか前のコたちが触れるように一生懸命前に出してあげてて
その顔がすっごくステキでした♪

アンコールの演出はびっくり。
いきなり後方PAブース辺り?がざわついたと思って振り向いたら
スポットがそこに当たった。どうやらさわおさんがそこにいるらしい。
私からはさすがに見えなかったけど、ほどなくそこから声が。
なんとさわおさん一人の弾き語り「Funny Bunny」!!
(トリビュートでエルレがやった曲)
これ大好き!感激!!…と思ったらまた涙腺が緩む。
おばさんを泣かすな!さわお!(笑)

度肝を抜かれたこの演出だけど、帰途に聞くともなしに聞いた後の人の会話によると
WEEZERが来日した時にZeppでああいうことをやって、
それを細美くんだかさわおさんだかが「俺もやりたい」って言ってホントにやったんだ…とか何とか。
どうなのかな?
どちらにせよステキなサプライズだったなー。
マサムネがあれをやったら…パニック??(笑)

その後さわおさんがステージに戻って1曲。
再び去った後、まず「MY FOOT」が突然場内に流れてびっくり。
皆その場を動かずに一緒に歌っている。
そして一曲丸々おわって、またもやメンバー登場でダブルアンコール。
いつもそうなのかな?
知らないいい曲をやって、今度はホントにお別れ…な感じで
去っていったメンバー、その後客電も点く。さぁビール飲みに行くか!

全体を通しての印象はpillowsの演奏そしてファンの態度どちらも
「実に清々しい」の一言。
さわおさんはお客にやさしく、でも迎合しすぎず
初めての私でも疎外感を持たずに気分よくノレるステージを見せてくれた。
暴れたり騒いだり憂さを晴らしに来てるようなファンや
やたらとさわおさんと絡みたがるファンもいない。
本当に“pillowsを聴くために来ている”といった人ばかり。
よくわからないお約束の振りつけや掛け声も無し。
あー楽しかった!
変に思い入れが強すぎる人がいるバンドだと余計なことを考えすぎて
「幸せだけど疲れる」…って感じになっちゃうこともあるんだけど
メンバーの調子の良し悪しもわからない、内面背景一切無関係で楽しめる、
こういうライブも必要だよね。

…と、ホントにこの時まで↑こう思ってたんだけどその後がびっくり!

終わったはずなのに誰も動かないんですが?!なぜ?
皆さん、まだ拍手をしたりしてその場で楽しそうに盛り上がっている。
…だってベースアンプの電源落ちてるよ?
周囲や後方を見ても皆残ってて全然出られない…。なんじゃこりゃ?

…そして終演のアナウンスが。やっと動き出すお客。
でも動かない人もまだいーーーーっぱい!!
後方でビールを飲みながらこの皆さんの謎の行動について考える。
…わからん。。。(笑)
このギモンを晴らすために、ワタクシぜひ再度pillowsワンマンに
参加することをここに誓います〜〜!
今度は「この世の果てまで」を聴きたいなー。
トリビュート盤では苦手なYO-KINGがやっているので…(以下略)

ホントに楽しかったから皆さんもぜひ♪

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